ハマるまでにかかる時間

「石の上にも三年」、そんな古のことわざがあります。

冷たい石でも三年座り続ければ温かくなる。それが転じて、何事にも辛抱を続ければやがて成し遂げることができる。ということだそう。

新卒とかによく使う言葉でしょうか(新卒は毎年約40万人、その内10万人が3年以内に辞めてしまいます)いまどき合わないと感じたらすぐに転職するのが普通なのかもしれないし、時間は有限、諦めも肝心です。

 

いやいや、それでも敢えて言いますけど、ぼくはこのことわざは別の意味で確かだと信じています。別の意味というのは、成し遂げるというたいそうなことでなく、楽しさを感じることができるまでの時間ということです。

 

そういうぼくはけっこう転職を繰り返してきました。半年、1年で見切りをつけたこともしばしば。飽きっぽい性格なのか、根性がないのか。仕事なんて生活をするために嫌々やらなければいけないことくらいに思っていました。

で、ある会社に務めていた時のこと、2年くらいはやったしもう十分だろうと、また次の転職先を探そうと思ったのですが、なかなかタイミングがつかめず3年が経過していました。そこで気づいたのは、いっぱしになったという実感はないけど、仕事に対して楽しいに似た感覚はありました。そう、3年続けて初めて、「仕事≒楽しい」を編み出せたのです。それは別の言い方をするとハマったと表現できるのかもしれません。

音楽とかも最初に聴いた時は、うーん…と感じても、何回か聴いていくうちにジワジワくることがあるじゃないですか。あれです。

最初は変な抵抗感があったりして頭でっかちなんですよ、それがスリムになっていくとうまく馴染むようになっていく。ただ、逆を言えば、楽しさを見いだせたら次の楽しさを探すのは全然アリだと思います。

ハマったら次、ハマったら次、こんなサイクルでもいいじゃないですか。

 

でもやっぱりね、あとちょっとでハマれるかもしれないのに途中でやめてしまうのは少しもったいない気がしてしまいます。

3年は我慢する。そこに見い出せるものがきっとあるのではないでしょうか。