ブラック企業というより、ブラックヒューマン。そいつらは勝手に排斥される

上映中の映画「ちょっと今から仕事やめてくる」を観てきました。この映画、もともとは小説で、その売上部数は70万部を超えるヒットを記録しています。

タイトルからもなんとなく察しがつくように、ブラック企業に務める主人公が上司から理不尽な命令や罵声を浴びせられ自殺願望を抱きながらも懸命に生きようとする物語です。

この映画を観ながらぼくは昔の自分と照らし合わせることになります。

 

僕は若い頃、2回鬱になった経験があります。ブラック企業かどうかはわかりませんが、そこにはブラックヒューマンは確かにいました。それは理不尽な上司のことです。

そういう上司は、自分が絶対に正しいと思っています。そしてお山の大将の如く周りに権威を振りかざす。そう、最低な人間です。

でもね、真面目な人ほどそういう理不尽ともいえる指摘を愚直に受け止めてしまうのです。ぼくも昔は「ど」が付くほど真面目だったと思います。遅刻はしない、残業だって当たり前、上司から罵声を浴びせられても、「自分の勉強不足のせいだ、上司だってきっと怒りたくない、これは僕のことを思ってのことだ」そんなふうに消化していました。

でもそんなの続くはずもありません。我慢の堰が破たんした瞬間に会社に行けなくなりました。その後なんとか復活するも、次の異動先の上司がこれまた暴君でまたやられました。

ぼくに残された道は退職しかありませんでした。

正直不安でしたね、こんなことでくじける自分が他の会社でやっていけるのか。

しかしそんな不安は取り越し苦労に終わりました。転職先はそれなりに厳しくもありましたが、理不尽なことを言う人はいませんでした。

その後、前の会社の同僚と飲む機会があってその理不尽な上司たちの状況を聞いてみました。なんとぼくのように鬱を患うまでに追い込まれた被害者は過去にも大勢いたようで、会社としても貴重な人材を潰されては困ると考えたのでしょう、その上司たちは見事地方に左遷されていました。

その時改めて思いましたね、ぼくが弱かったんじゃない。あいつらが狂っていたのだと。

そもそも、限界だとわかっていながら人を追い込むような奴はどこかおかしいのですよ、そんなの部下の表情をみればだいたいわかるじゃないですか。それを知りつつ怒りにまかせる。きっと怒ることが好きなのでしょう。(そういうのは上に立つ人には向かないね)

 

仕事っていうのは、楽しくてなんぼじゃないですか。1日8時間、それを60歳くらいまで続けるんですよ。むしろ楽しくないと損じゃないですか。

その楽しさを追及するために命を削るのは良しとしましょう。でも、苦しさで命を削るのは馬鹿げていると思います。

 

だから、理不尽に苦痛ばかり与える上司がいたら、距離をとるのです。
大丈夫、そういうやからは勝手に排斥されますから。