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黒歴史をオープンにするその度量

上野で開催されている大英自然史博物館展に行ってきました。

 

大英博物館は、イギリスのロンドンにある世界最大の博物館です。その収蔵作品は800万点にも及び、そんな貴重な作品の一部が上野国立博物館に出展されています。
※教科書などで誰もが見たことのある始祖鳥の化石も展示されていました。やっぱり生で見ると感動しますね。

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この始祖鳥もよかったですが、特に印象に残ったのはピルトダウン人の化石です。

 

1912年、イギリスの考古学者チャールズ・ドーソンが大英博物館にピルトダウン人の化石を持ち込みました。ネアンデルタール人ジャワ原人と同等に類人猿から現在の人への進化の過程にいた人類とされ、ドーソンは学会から賞賛を浴びました。

ピルトダウン人の頭蓋骨は現人類を思わせるような大きな膨らみをみせています。その当時、人類は脳から発達したというのが定説でした。いや、固定観念だったと言えるのかもしれません。

その考えがあったが故に様々な研究者の目を濁らせていたのでしょう。

 

人類の歴史をたどると、脳の発達よりも先に二足歩行が先であることが解明されました。よって脳から発達したピルトダウン人は何かおかしいことになります。

 

そうなんです、ピルトダウン人の化石は人の手によって作られた捏造だったのです。

 

しかもその捏造は40年間もの間、専門家の目を欺き続けました。(40年ですよ!もはや汚点と言えるでしょう)

それでも大英博物館は戒めとしてか、それも一つの歴史としてか、ピルトダウン人に関する資料を大切に貯蔵しているのです。

歴史と言っても、もちろん黒歴史科学史上最悪の捏造です。それを堂々と展示する大英博物館の度量には感銘を受けます。

(もちろん、こんな見落しをしないようにちゃんと反省はしなきゃいけないけどね)