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10億円当たっても、きっとどこかで働いている

社内を歩いていると、まだスーツを着こなせない清新な顔の少年少女がいました。どうやら新卒の内定式があったようです。とにかく元気さえ見せていれば間違いはない、といったふうに挨拶をしてくれました。ぼく自身入社したばかりの新参者だし挨拶される所以もないけど、ベテランぶることに徹することにしました。

ぼくが新卒の頃はどうだったかふと思い返してみました。まず言えるのは自分で考えることをしなかった。他国は知りませんが、日本は大学まで先生という人がいて積極的に教えてくれますよね。受身でいればそれでよかったのです。でも社会に入ると、自分から、自分から、みたいに主体性が求められます。それが嫌でしょうがなかった。宝くじで3億円を当てて自由な生活をしたいと妄想する日々でした。新卒の自分に会えるとしたら、「お前、なに考えているんだ!」と開口一番に言ってしまいそうです。

「石の上にも三年」なんてことわざがありますが、ぼくの場合は仕事というものを理解するまでに6年かかりました。たぶんこの間は心から楽しいと思うことは無かったと思います。でも今は仕事がなかったら何を糧に生きればよいのか不安になるほどです。それだけ自分の一部になったのかもしれません。たとえ宝くじで10億円が当たっても何かしらの仕事をしているでしょう。

新卒のぼくが今の自分と出会ったら「お前、大丈夫か?」と言うでしょうね。