知っていると知らないの違い

様々な法律の中でぼくが一番身近だと思うのは労働基準法です。
労働基準法は一般法である民法の特別法にあたり、労働に関するより具体的な内容が決められた法律です。

働くことになれば身近な法律ではありますが、残念ながら学校教育の中では大枠でしか勉強をしません。学生にとってはあまり関係のない内容も多いだけに致し方ないことでしょう。

話は少し変わりますが、ぼくはその昔仕事をただただ嫌になって辞めたことがあります。いろいろな理由がありましたが、長時間労働はその一つでした。
自分から退職したいと申し出たので、もちろん自己都合です。そんな時、いつだったか友達から聞いた話に、辞める前3ヵ月間の残業が45時間を超えていれば雇用保険(基本手当)がすぐにもらえる。という話を思い出しました。記憶は不確かだし、離職票にも自己都合と書かれていたので、半ばダメ元で3ヶ月分の勤務表をもってハローワークに行くと、いとも簡単に待機期間7日で雇用保険をもらえることになりました。

友達のあの話を思い出さなければ、通常の90日間の待機期間後にやっと雇用保険をもらえていたことになります。当時お金の無かった(今もですが)ぼくにとって、7日間と90日間では生活と気持ちに雲泥の差があったと思います。

そこで分かったことは、「知っているだけで得をすることがある」ということです。これまで知らないことにより損をしたことがたくさんあるのでは?と自分を疑い始めたきっかけでした。

現在の仕事上、さまざまな中小企業で労務の仕事をして気づくことがあります。それは会社にとって都合のよい独自のルールが蔓延していること。どうやら従業員にとって就業規則に書いてあることは絶対のようです。例え就業規則で謳っていても労働基準法に達していないことはその部分について無効です。それを知っていれば当たり前のように指摘を入れるでしょう。でも、それができていないのが現実です。

そういうぼくもまだまだ知らないことがたくさんあります。下手に損をしないために、少しでも「知って」いきたいです。